新型肺炎(コロナウイルス)に係る緊急アンケート調査(第2回)結果概要(4/5)
新型肺炎(コロナウイルス)の感染拡大は依然として先の見えない状況が続いており、フィリピンにおいても感染者数が3,094名(4月4日時点)と急激に拡大傾向にある。
当所では、3月20日~24日に第1回の緊急アンケートを実施し、25日に結果を公表したが、その後も、企業の営業・操業に係る状況や、感染症危険レベルの引き上げ・医療事情への不安等による人の移動状況については、日々刻々と状況が変わっている。
こうした足元の情報を把握するとともに、併せて、フィリピン人従業員の2020年「昇給率」等への影響を把握し、会員企業間で共有させていただくことを目的とし、第2回のアンケートを実施した。
<緊急アンケート調査概要>
調査時期:2020年4月2日(木)~4日(土)
調査対象:フィリピン日本人商工会議所会員企業 622企業・団体
調査方法:インターネットによる回答方式
回 答 数:264企業・団体(回答率:42.4%)
<緊急アンケート調査結果のポイント>
・製造業においては、「必要最小限の人員で営業・操業している」と回答した企業が、前回調査の41.7%から61.9%に増加。これに伴い「休業している」と回答した企業の割合は30.8%から18.6%に低下。
・36.7%の企業において、本来フィリピンにいる日本人スタッフ数より少ないスタッフ数となっており、その割合は前回調査より8.5%増加した(4月2日時点)。
・近日中(4月3日~10日)に一時帰国を予定している日本人スタッフは26社79人。
・日本人スタッフの帯同家族については、「全員が帰国している(帰国予定含む)」が37.2%であるのに対し、「全員がフィリピンに残っている」が41.5%となっており、帯同家族がフィリピンに残っている企業の割合の方が高い。
・フィリピン人従業員の2020年「昇給率」については、68.6%の企業が「当初の予定通り(昇給率に変更はなし)」であるのに対し、31.5%の企業においては、業績悪化等を踏まえ「既に見直した」「今後見直す予定」としている。
・フィリピン人従業員の2020年「昇給時期」については、87.9%の企業が「変更なし」であるのに対し、12.1%の企業においては、「既に昇給のタイミングを遅らせた」「昇給のタイミングを遅らせる予定」としている。